麻着物の買取相場はいくら位?高価買取のコツと着物買取専門店の相場?
盛夏(真夏)には特に重宝する夏の着物の代表の麻着物
普段着として格は低いのですが、上布や縮などの高級品であれば買い取り額はかなり高くなります
着る機会が限定されやすい麻着物ですが、いったいどれ位の値段が買取相場なのでしょうか
麻着物の特徴とあわせてまとめました
夏のおしゃれ着として再評価されている麻着物
正絹じゃないからと言ってたんすにしまっている麻の着物がある方は思った以上に高値で売れるかもしれませんよ
麻着物を高く買い取ってくれるお店はどこ?出来るだけ高く売るコツとは?
麻の着物を出来るだけ高く売る為には着物に特化した査定士が在籍する買取店で売る事
また、複数のお店に見積もりを出してもらう事が重要になります
特に有名産地の上布や縮などは専門的な知識が無いと本来の価値が評価されません
また、麻着物は主に夏場の着物で着用シーンが限定されるため、販路が広い買取店でなければ買取不可の場合もありますので注意しましょう
実際に私も夏物の紬を査定してもらった時は着物買取専門店以外では個別買取が不可でした
着物は転売の他にも小物用としてリサイクルする事もありますので、そういった販路を持つお店だと他では買取不可だった着物も買取対象になる事も少なくありません
総合リサイクルショップや着物に特化していないリユース業者はタダ同然の査定額に
麻の着物に限らずですが、着物を正しく査定する為には非常に豊富な知識が必要になります
総合リサイクルショップや着物買取に特化していないリユース業者(主にブランド品、貴金属、金、プラチナなどを扱っているお店など)では多くの場合タダ同然の査定になります
私の場合、リサイクルショップ最大手、人気リユース業者共に着物6点を査定してもらいましたが、ともに一山で50円以下でした
そこまで高い着物が無かったにしてもやや過ぎると思い着物買取専門店に依頼してみると最低でも2,000円、最高で12,500円ほどの値段がつきました
また、査定士の方も着物に関しては専門店に査定に出される方が良いと思いますとおっしゃっていました
マニュアルに沿ってシミ、傷、汚れの有無を確認するのが精いっぱいで生地、産地、作家などはかなり有名でないとほとんど考慮されない印象でした
総合リサイクルショップ、リユース業者の口コミを見ていても買取不可だったと言う方や新品の正絹訪問着が100円と言った正当な値段がついていない物が多いです
着物は骨董品の様に査定に専門的な知識が必要になる衣類です
しっかりとした目利きが出来る査定士がいるお店で査定してもらう事をお勧めします
複数の買取店に相見積もりをするときは出張買取がおすすめ
麻の着物を査定に出す際には複数のお店に査定に出しましょう
着物買取専門店と言っても、販路には違いがあります
つまり、その着物がA社にとっては売りやすい着物であったとしてもB社にとっては売りにくい着物である場合もあります
その差で値段の付き方や買取の可否が決まる事もあります
実際に、複数の業者に査定をしてもらうと同じ値段になる事はほとんどなく、A社では評価された着物がB社の基準では買取不可になる事もあり、その逆もあります
複数枚の着物を出す場合はその合計金額で判断すればいいですし、個別に売る事も出来ます
後は、複数の業者に査定を出すときは完全に無料で見積もりを出せる出張買取がお勧めです
お店に着物を持ち込む店頭買取は持込の手間やお店の場所によっては交通費が掛かってしまいます
郵送などで着物を送る宅配買取は無料の段ボールキットがある場合も手間がかかりますし、結果が出るまで2週間以上かかる事がほとんどです
また、宅配買取店の多くはキャンセルした際の着物の返送料は負担してくれず、自己負担となります
場所にもよると思いますが、私が宅配買取を依頼してキャンセルした時は1,660円の送料がかかりました
相見積もりをとらない場合でも、出張買取の場合は完全に無料ですし手間もありません
大手であれば昔問題になった押し買いもなく、コンプライアンスが徹底されています
また、出張買取は契約後8日間の契約破棄が出来るクーリングオフ制度が適用できますのでメリットが大きいんです
麻の着物の買取相場は無名の物で~数千円程度、貴重な上布などは10万円を超える事も
麻の着物と一言に行っても、味わいのあるシボが特徴の縮みや上等な布を意味する麻の高級着物である上布まで幅広いです
ただ、基本的には正絹の着物ほど値段が高くないと言う事は前もってお伝えしておきます
無名の麻着物で状態が良い物だと~数千円程度になるのが相場
有名産地の麻着物だと30万円を超える高値がつく事もあります
麻着物の買取事例
- 宮古上布…200,000円
- 小地谷縮…5,000円
- 越後上布…30,000円
- 近江丈夫…70,000円
- 能登上布…20,000円
着物は状態や証紙の有無によって大きく値段が変わりますが、まずは正しく査定できる業者選びが重要です
後は保管が難しい衣類の着物は価値が落ちる前に早めに査定に出すのがお勧めですね
麻着物とは?
夏の着物の代表である麻着物にはシボと言う凹凸が特徴的な縮(ちぢみ)と細かい麻糸で織られたシボの少ない上布(じょうふ)の2種類が主です
他にも綿と麻と混ぜて作られる綿麻などがあります
麻の着物はどの種類でも通気性が高く、風通しが良いので盛夏の着物としてはピッタリです
現代では盛夏(7、8月)以外にも6月の蒸し暑い季節や9月の残暑が残る季節にも着る事が多くなっています
正絹や木綿など他の着物では体感できない涼しさは湿気の多い日本の先人たちの知恵の結晶とも言え、再評価されている着物の一つです
また、麻着物は自宅で洗濯もでき、木綿の着物と同じ様に着込むことで風合いがまし、自分の体に馴染んでいく感覚があります
麻着物の伝統工芸品や有名産地
新潟県で作られている越後上布、小千谷縮、沖縄の宮古島で作られている宮古上布の3つは日本の3大高級麻織物とされ、他には八重山上布、近江丈夫、能登上布などが有名です
上布とは上等な布の意味で植物の苧麻(丈夫で絹の様な光沢をもつイラクサ科の多年草)を細かく裂いて長くつなぎ、より合わせた糸で作られます
この糸を使用した平織りの布は昔から幕府への献上品として高級な布として扱われてきました